マルヤマ・デ・ブログ 佐村河内氏と放送作家
佐村河内氏と放送作家
今、日本で一番、ホットなエポックといえば
空前の低投票率の中、行われた東京都知事選でもなければ
ソチ五輪のハーフパイプで日本人選手が最年少メダルを取ったことでもなく…
老若男女の心にささり、世間が関心を抱いているのは佐村河内氏問題であろう。
そもそも障害をネタにして笑うというのは、テレビ云々ではなく
一般社会においても、かなりタブーとされるゾーンで。
「障害」をキーワードに先頭を走っていた人がこういう状況になると
全ての妄言エピソードが「禁断の障害コント」のような形でワイドショーで紹介されることになる。
まぁ、そっち方面のことに関しては、既にお腹いっぱいなので改めて言うことは何もない。
しかし、個人的に気になったのは
佐村河内氏とゴーストライター新垣氏の共同制作活動に関してである。
報道によると、佐村河内氏は楽譜を読むこともできなければ、ましてや作曲することもできない
音楽的知識に乏しい人間という話で。
一方、新垣氏は大学で教鞭を振るい、佐村河内氏の意味不明なむちゃぶりに答える形で
結果的に多くの観衆を魅了する作品をゴーストライターという形で作りだしたとされている。
しかし、こちらで紹介されていたブログ記事
(※またS氏騒動・長文多謝 http://yoshim.cocolog-nifty.com/tapio/2014/02/s-cf5e.html)を読んで
個人的には新垣氏がディレクターで佐村河内氏が放送作家ということだったのかと納得した
放送作家にも色んな経歴の人がいるので一概には言えないと思うが、
カメラの使い方も機材の使い方もわからない人間(※少なくとも私)が
この企画はこうした方がいいんじゃないか?とふわっと伝えたものがテレビになっていく。
それは、まさに楽譜も読めなければ楽器も弾けない佐村河内氏が
曲のおおまかなイメージをふわっと伝えて、新垣氏一人では絶対に発想することのない曲を作りだしたことに非常に似ていると思う
勿論、新垣氏は佐村河内氏の意見がなくても、自由な発想で多くの観衆を魅了する素晴らしい曲を作ることができるのかもしれないが…
つまるところ、放送作家というのは佐村河内氏のような存在だと私は思う。
(※私は被爆2世でもなければ、障害を売りにしているわけでもないので、そこは明確に異なりますが)
佐村河内氏は多くの人に迷惑をかけた人間で、障害を装い多くの人間を騙した人間だから、決して良い人間だなんて言わない。
ただ、どこかでくだらないやつだなと、しょうがないやつだなと。笑いにできる余裕がこの国にあればいいなと思ったのだけど…
まぁ、それは無理な話なのだろう。