マルヤマ・デ・ブログ 放送作家の寿命
放送作家の寿命
僕が中高生の頃、世の中にインターネットはまだ普及しておらず、文字通りテレビはメディアの王だった
当時、良い意味でも悪い意味でも時代はテレビが作っていたと思う
学校に行けば、前日の夜に見たテレビ番組を話題にする人がたくさんいたし、
テレビ発で色んなムーブメントが起こっていた時代。
そんな時代に僕はテレビに感化され、テレビに憧れて・・・放送作家になった。
大学を卒業して、放送作家になった僕は
この仕事の他にはアルバイトくらいしか経験がない
僕がこの仕事に憧れた頃のテレビと今のテレビは環境も影響も色んなことが変わっていて
勝負の仕方も、仕事の捉え方も、恐らく昔の放送作家の方々とは違うんだろうと思う
最先端のメディアがテレビだった時代に、その最先端で戦っていた人達は
今の時代のテレビに熱を傾けられないんじゃないかと思う
幸か不幸か僕はテレビが最先端だった時代を知らないから比較のしようがないのだけど。。。
何の仕事でも寿命がある
プロ野球選手なら一流の選手でも40歳にもなれば大半が引退しているし
芸能人の方でも、寿命が長い方は例えばアイドルとしての寿命を終えた後に
違った肩書き(女優であったり、歌手であったり)を見つけ出して、新しい肩書きで活躍し続ける
勿論、一般にサラリーマンとくくられる職業の方々にも定年がある
放送作家の寿命はおそらく僕自身の人間としての寿命よりは圧倒的に短いだろうから
(ある日突然、事故で死んでしまうかもしれないけど)
生きていくためには放送作家として死んだ後に何かをやらなければいけない
今日明日にテレビは死なないだろうけど、最近そんなことをよく考える